140文字お題まとめ その1

ついったでもそもそやってたお題まとめ。
キャラ表記は語り部が最初。

お題の提供は以下(敬称略)
創作お題bot@理想幻論 @asama_sousaku
Cock Ro:binお題配布bot @CockRobin_bot
秋桜お題bot @cosmosno
一行詩と言う名のお題bot @line1theme
(創作向けお題bot)@utislove


 

突然何を言い出すのかと振り向くと、いつも通りの微笑みがあった。どうしたのかと問い返す前に、魔が差したのだと肩を竦める。この任務が終わったら、少し時間ができる。また食事にでも行こうと言って、幅広の肩にぽんと手を置いた。こんなものはただの慰めであると、私もよく知っているのだけれど。
だって側にいてくれないんでしょ?
ジェリー・マニ

 

思い出は心の中、一番下の底の底へ。暗く淀んだヘドロのような、暗い思い出に沈めてしまおう。下手な希望は辛いから、いっそこうして埋めれば良い。すべてを手放し忘れてしまう、なんて勇気は僕にはない。こうしてずっと見ないふり。こんな臆病な僕を、彼女は許してくれるだろうか。
笑顔も思い出せない
テオフィル

 

台所から音が鳴る。かちゃかちゃとんとん、楽し気な音。心地よい音色はまるで小さな楽団だ。けれども一緒に機嫌よく奏でる鼻歌はヘッタクソ。滅茶苦茶な音を気にもせずに奏でているさまを想像すると、可笑しくて可笑しくて、いてもたってもいられなくなる。―そろそろ、いい匂いがしてきた。
雑音に混ざる愛しきその声
パンドラ・アンドラス

 

彼は一途で真面目でまっすぐで、ひたむきだけれど不器用で。誰かに自分を見てほしくて、ただひたすらにあがいてる。大丈夫、知ってるよ。私はちゃぁんと見てるから。あなただけを見てるから。どこにいたって、絶対、必ず、見つけて見せる。だから、ね、前を見て。よそ見なんてしないで。よそ見なんて
それでも見つけて
フィレーネ・アーディス

 

この世界はとてもあいまいで、今でもたまに夢じゃないかって思うんだ。笑い声、優しい顔。全部全部、幸せで。夢かもしれないって。目が覚めたらまたあの一人きりの部屋にいるんじゃないかって、そう、考えちゃうんだ。幸せな時間に生きる、幸せな人たちが羨ましい。おかしいよね。僕もここにいるのに。
私の世界がゆらぐとき
エティアン

 

僕には明日も無くて、でもここにいる人達には未来があって。僕は手放したものを、ここの人達は持っていて。過去に焦がれた僕は、これを夢見ていたけれど。幸せな世界は、僕を蝕むばかりで、たまに後悔したくなるんだ。こんなはずじゃないのに。誰かに叱咤してほしいけれど、そんな人はここにはいない。
もしも明日が死んだなら
エティアン

 

わがまま言った事、後悔してる。泣きついた事、謝りたいな。親孝行、できなかったね。色々考えていたけど、うん、何も伝えていないよ。約束だもん。何も伝えてない。ただ見てるだけ、そのためだけにここに来たんだ。幸せな時間を、ただ見つめたいと願って。きっと怒られるけど、これが僕の意思だから。
あなたの罪状を教えてください
エティアン

 

いつも険しい顔で、たまに切ない顔の君。バイザーで顔を覆って、前を見続ける事で隠してる。私は知ってるよ、ばればれなんだ。カメラアイの邪魔にならない材質だから、見えちゃうんだよね。知ってるよ、それで誤魔化せる人達に隠したいんだ。でもね、辛いなら一緒に泣けばいいのにって、私は思うんだ。
君の、君が、見えない
ヴィス・ジェリー

 

少しずつ進めばいい。例えば彼に恩を返すところから。例えば彼の親友に気に入られるところから。少しずつ少しずつ。例えば彼に好物を差し入れするとか。例えばついでを装って玄関に踏み込むとか。もう少し、もう少し。彼の視界に入って、彼の意識に入って、彼の心に入って…そう、もう少し。もう少し。
あなたを奪う一手
フィレーネ・アーディス

 

夢中になって噛り付く、甘い甘い恋の果実。それはまるで麻薬のように、私の意識を駆け巡る。もっとたくさん、たくさんほしいの。周りのすべてが見えなくなるまで。振り返りたいものなんて無い、何もかも忘れさせて。心の器を恋で満たせば、もう他の何者も入り込めない。ああなんて心地良いんでしょう!
望むのは死より愚かな愛
フィレーネ

 

笑う。笑う。ヒトは笑う。笑顔。笑顔。すべてを塗り替えるような。前を向く。一歩を踏み出す。実現性なんて気にしない。彼らは知らないし、知る必要なんて微塵もない。歩く。歩く。過去を背負いながら。ヒトは脆い。けれども強い。私はもうからっぽで、今にもつぶれてしまいそうなのに。
鴉が見た白い未来
ジェリー

 

言い訳すると、疲れてたんだ。もう心も体もへろへろで、今考えると自棄になってた。だからあんな事を、言ってしまったんだと思う。君は少し驚いて、けれどもすぐに俺の疲れを察してか、帰って寝ろと促した。堪えたよ。そう言う君は、とても悲しそうな顔をしていたから。俺もまだまだ青いよなぁ。
嘘でもいいから愛してよ
マニ・ジェリー

 

問いかけると、たまに握りたくなるんだ、と帰ってくる。普段テクニックに頼りがちだから今ぐらい、とはにかみながらバトルフィールドに立つ彼は、今は私だけのもの。向かい合うこの瞬間は、視線も息遣いも鼓動も、全部私が独り占め。ここでしか見れない武器は、言うならちょっとしたサプライズかな。
その剣先が向けられるのは自分だけでいい
パンドラ・アンドラス

 

差し伸べた手は、握り返される。見覚えのある顔、全然知らない顔、色々な笑顔に囲まれて。彼らの顔を見たかった。彼らの世界を知りたかった。希望を聞きたかった。夢を見届けたかった。歴史書になんてつづられない、平凡な大衆の一部である彼らの生きざまを、一人一人僕の心に刻み付けたかったんだ。
過去は欲しがらないです。その代わり未来をください。
エティアン

 

理由を問いかけても、拒否するばかりで答えません。困った私はぐりぐりと頭をなでて、それでもどう声をかけていいのか余りにも解らなくて、途方の果てに夕ご飯の話をしたのです。今日はお魚を食べようと思う、切り身が安かったから、煮魚にして食べるんだと。そしたら、彼女はようやく笑ったのです。
拾い物をしました、それは何故だか泣いていました
ヴィス・アイム

 

足音。四人ぐらい。銃声。目が覚めるような奴。叫び声。多分悲鳴だ。音自体が拾えなくても、振動はここまで伝わってくる。さすがになだめる声までは拾えないけど、多分大丈夫。採掘基地は広い。でも走り回るのは私の役目じゃない。埃っぽい風を受けながら、私はただ突っ立って耳を澄まし続ける。
風のなか聞こえないはずの声さえも
ヴィス

 

彼女はまるで獣のようだ。荒れた大地を踏みしめて、凛と歩く獣のようだ。ときたま振り返る姿は子供のように無邪気だが、そんなものは彼女の一面に過ぎない。前を向き顔を上げて、いばらの道でも逆風でも、彼女は跳ね除け進むのだろう。俺へ向ける背中は信頼の証。そう信じよう、振り向いてくれる限り。
俺は意外と嫉妬深い
アンドラス・パンドラ

 

ど真ん中でステップを踏む、舞台の主役はもちろんあたし。エネミーは良い小道具ね。さぁみんな来て頂戴、あたしと一緒に踊りましょう。指一本でも触れたなら、このお姫様の心をあげる。広大な宇宙の端っこにある、取るに足らない小さな星。矮小なあたしが我が物顔で闊歩するには、お似合いじゃない?
狂ってる?光栄だわ
キャンディダ

 

任務なんて馬鹿らしいわ。毎日楽しんだもの勝ち、後悔無いよう生きなきゃダメなの。機械の体?永遠の命?眉唾物ね。100年後にあたしの体を治せるお医者さんがいる保証はどこにあるの?自由に生きよう。どうせ拾った命だもの、いつ散っても後悔はない。美談みたいに他人の為に散れたら素敵じゃない?
偽りと本音の交錯
キャンディダ

 

銃口からフォトンの弾が放たれる。それは虹のような美しい曲線を描いて、エネミーの急所を撃ちぬいた。放った本人はこちらを振り向き、にかっと笑ってまた進む。己が作り出した芸術的な一瞬の、ただ一人の観客へ向けて。正直、退屈な任務だと思っていた。でも彼女のような同行者がいるのなら、悪くない
きみが描く滑らかな曲線にひどく欲情、する
テオフィル・パンドラ